2004年頃、函館からの依頼

独立して間もないころ函館のフリーライターの渡辺保史さんから仕事の依頼があった。
ハコダテスローマップ」というプロジェクトで使用するパンフレットやマップ、アイコンのデザインの仕事だった。函館にも呼ばれワークショップにも参加した。その後、「ハコダテスミカプロジェクト」のポスターの依頼もいただきデザインをさせていただいた。この頃ちょうど「情報デザイン―分かりやすさの設計」という複数の著者で構成された書籍に渡辺さんも執筆されている本を読んでいるところで、初めて渡辺さんと出会い仕事をさせていただいた。
2008年、突然渡辺さんから連絡があり札幌で働くことになり、家族全員で移住することになったということでだった。札幌駅前で二人で飲みに行き、いろいろ話しているうちに数年前のワクワク感がよみがえってきた。
札幌に渡辺さんがくる。きっとまた面白い波紋が広がるんだろうなぁと単純に考えながらしゃべったのを思い出す。
その後渡辺さんは北大のCoSTEPや東海大学での客員教授、オオドオリ大学のコーディネーターなど札幌での活動をどんどん広げていった。ぼくが10年やってきたフリーペーパーMAGNETの話をしたときもすごく興味を持ってくれたので編集長の石川さんを紹介、2011年の4月には『「札幌というまちを編集する
〜「まちづくり」は「まちをデザイン/アートすること」
』というテーマでフォーラムも開催。そして同年函館特集のMAGNETも発行。昨年の2012年2月にはMAGNETと渡辺さん、トマムとのコラボレーションにより2泊3日でのワークショップ「北海道の冬を編集する」も行うことができた。やっとこちらから渡辺さんとアイディアを提案しあい、それを実際の形にするということができてこれから一緒に面白い仕事が出来るかもと。
2013年6月10日、渡辺さんが倒れたという連絡を受け、なんとか回復してほしいと思っていましたが1週間経ち、昨日6月16日の夜に亡くなったという知らせを聞きました。
本当に信じられないです。
もっといろんなアイディアをぶつけあって形にしてみたかったです。あの、話すといろいろな事例やアイディアを出してくれていた渡辺さんともっと話したかったです。
こんな思いを持っている人は札幌、函館、北海道外にもたくさんいると思います。
本当に忙しい日々だったと思います。ゆっくりと休んでください。本当にお疲れさまでした。楽しかったです。
心よりご冥福をお祈りいたします。

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